首席客演指揮者 髙橋 直史
ごあいさつ
初めて指揮させていただいた2011年の、音楽的な繋がりを強く感じさせる出会いから早10年、今回首席客演指揮者として大阪交響楽団の芸術創造の一角を担えることに大変な喜びを感じております。
私自身は2021年の2月に22年間にわたるドイツ滞在を終え、日本に帰ってまいりました。4月から名古屋の金城学院大学教授として、「次の世代に音楽の魅力を語れる人材を育てたい」という思いで教えております。
大阪交響楽団においては、ドイツで地元に密着して音楽活動してきた私の経験を生かして、常任指揮者の山下一史さん、ミュージックパートナーの柴田真郁さんと共に、大阪、堺での活動に力を入れて行きたいと思っています。
また音楽的な内容においては、一つの大きなテーマがあります。
「なぜ今音楽なのか」
AIなど最新テクノロジーで突き進む現代社会の中、今世界では音楽の役割がこれまでにない程求められています。
それを背景にして、私の3年間の定期演奏会のプログラムには必ず隠れたテーマがあるのですが、例えば2022年度の演奏会では、「音楽と文学」というテーマで、シューマンの交響曲「春」、シェーンベルクの「6つの歌」作品8、ヒラーの「デメートリウス」序曲を取り上げます。
「なぜ今音楽なのか」
AIなど最新テクノロジーで突き進む現代社会の中、今世界では音楽の役割がこれまでにない程求められています。
それを背景にして、私の3年間の定期演奏会のプログラムには必ず隠れたテーマがあるのですが、例えば2022年度の演奏会では、「音楽と文学」というテーマで、シューマンの交響曲「春」、シェーンベルクの「6つの歌」作品8、ヒラーの「デメートリウス」序曲を取り上げます。
また名曲コンサートでは、ニューイヤーコンサートとして、ウィーン・フォルクスオーパーの名指揮者だったルドルフ・ビーブル仕込みのワルツを手始めに、ヨハン・シュトラウスの音楽の魅力を存分に取り上げます。
演奏を通じて皆さまと共に謎解きをして行きたいと思いますので、一期一会の演奏、是非お聴き逃しなく!
大阪交響楽団
首席客演指揮者
髙橋直史
(2022年4月就任)
<プロフィール>
髙橋直史 Naoshi Takahashi, Conductor
東京藝術大学指揮科卒業、同大学大学院修了。ミュンヘン音楽大学大学院指揮科修了。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡独後、ブランデンブルク歌劇場客演指揮者、オズナブリュック歌劇場専属指揮者兼コルペティトール、エルツゲビルゲ歌劇場音楽総監督及び同交響楽団首席指揮者を歴任し、現在、金城学院大学文学部音楽芸術学科教授。
これまでに、新日本フィル、読響、名フィル、セントラル愛知響、大阪響、東響、ミュンヘン響、エルブランド響、アウグスブルク歌劇場、プラハ国立歌劇場、ピルゼン放送響等と共演している。
これまでに、新日本フィル、読響、名フィル、セントラル愛知響、大阪響、東響、ミュンヘン響、エルブランド響、アウグスブルク歌劇場、プラハ国立歌劇場、ピルゼン放送響等と共演している。
髙橋直史写真 (C)飯島隆