大阪交響楽団 2017年度いずみホール定期演奏会 シェフからのメッセージ

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2018いずみ定期シェフからのメッセージ

 
 
第32回いずみホール定期 演奏会 11月21日(水)
外山 雄三
外山 雄三
外山 雄三

第32回いずみホール定期演奏会

ベートーヴェン・秋

 

2018年11月21日(水)

昼の部14時30分開演/夜の部19時00分開演

 

 

 ベートーヴェンの番号付きの交響曲9曲の中で「第4番」は地味な印象を与える。「第2番」と共に、特に日本では演奏される機会は多くないが、この作品が豊かな内容を持っていることは周知の通りである。ベートーヴェンの交響曲としては珍しいほどに明るい印象を与えると私は考えているが、それだけではなく、極めて簡潔な形式、余分なものを削りに削った緻密な内容が印象に残る。そして、この一種の軽やかさはベートーヴェンの大胆な冒険、重く深い響きを抑制して新しい表現を生み出そうとする試みの刻印でもある。常に新しいものを探し求めた結果、ついにこの地点に到達したと言えるだろう。
 「第5番」、特に第1楽章の、いわば一分の隙もない形式、構成は音楽史上、他に例がないと言える。このような構成、構造を、どのようにして発想し、構築することができたのか、それは説明不可能だろうし、だからベートーヴェンの計り知れない才能、比べもののない努力、強烈な意思、など多様な説明が試みられるだろうが、一言で「天才」の証だと言ってしまうことも可能かもしれない。ともかく、このような作品は空前絶後である。どこから、どう見ても文句のつけようがない、このような音楽は、この作品の他には存在しないのではないかと私は考えている。そして何より、その内容の、あまりの豊かさが私たちを圧倒し続ける。
 第2楽章の、豊かさが溢れるような「うた」は、ベートーヴェンの作品の中でも特筆すべき率直さと深い情感が聴くものを圧倒する。この「よろこび」の弾みの表現は、ベートーヴェンの音楽の中でも稀有なものである。様々な先鋭な試みに満ちた第3楽章は、まさに「革新者」ベートーヴェンの面目躍如と言うべきだが、それが堂々たる第4楽章になだれこむと、交響曲史上、文字通り前例の無い、あまりに豊かな表情に溢れて私たちを圧倒する。
 

 

 

大阪交響楽団 ミュージック・アドバイザー

外山雄三

 

 

 

外山雄三写真:(C)S.Yamamoto

 

 
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