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2018「定期」シェフからのメッセージ

 
 
第227回定期演奏会    3月15日(金)
沼尻 竜典
沼尻 竜典
沼尻 竜典

2019年3月15日(金)19時00分開演
 
 ブルッフの作品でよく演奏されるのはヴァイオリン協奏曲第1番ぐらいで、あとは「スコットランド幻想曲」と「コル・ニドライ」がたまに聴かれている程度であろう。ヴァイオリン協奏曲第1番というからには第2番以降があるのだが、演奏されたという話はとんと聞かない。ではブルッフはまぐれ当たりの一発屋的作曲家なのか?いや、ちょっと待ってほしい。「交響曲第3番」をじっくりと聴いていただきたい。決して斬新な手法で書かれた作品ではないけれど、美しいヴァイオリンのメロディーはさすがに大ヒットを飛ばした彼ならではのものだし、しっかりとした構成、魅力的な展開など、この曲を交響曲の歴史から葬り去ってしまうことの勿体なさをきっと分かっていただけるはずだ。1996年に、当時まだ若手といわれていた私が東京都交響楽団と日本初演してからはや22年。もう一度この曲の真価を問えたらと思っている。
 前半に演奏するのはハイドンの「時計」。この曲も、チクタクと時計のようにリズムが刻まれる第二楽章ばかりがクローズアップされがちだが、全曲通して聴いてみると、本当によく出来た素晴らしい交響曲だということがわかる。なぜか日本ではハイドンを取り上げると、「オーケストラをトレーニングするためにハイドンをプログラミングする高い見識を持った指揮者」とか、変な持ち上げられ方をされてしまうのだが、ハイドンは決して教材でも健康食品(トクホ?)でもなく、演奏している側がまず楽しくなる音楽なのだ。わざと定型の4小節フレーズを避けているのに自然に聴こえるテーマや魅力的な和声進行など、演奏しながら「面白い!」と思う瞬間がたくさんある。
 さて、このような二曲を並べて演奏する今日の定期演奏会。美人ソリスト、天才ソリストの力も借りず、交響曲だけでのガチンコ勝負である。皆様の温かいエールをお願いしたい。
 
沼尻 竜典
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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