大阪交響楽団 2017年度定期演奏会 シェフからのメッセージ

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2017「定期」シェフからのメッセージ

 
 
第213回定期演奏会   10月26日(木)
外山 雄三
外山 雄三
外山 雄三

2017年10月26日(木)19時00分開演 

 

 北爪道夫さんの父君は日本を代表するクラリネット奏者のひとり、北爪利世さんで長い間、東京交響楽団の首席奏者として活躍なさった。叔父君はヴィオラの規世さんで、この方もオーケストラの首席奏者として長い間ご活躍だったから、このお二人には私はずいぶん助けていただいたり、教えていただいたりした。そういう家に育った北爪道夫はフランスに留学して知的な思考、あるいは構成力の基礎を、しっかりと身につけたのではないか、と私は見ている。優しく、柔らかい感性が作品に充分反映されているが、スキのない構成も大きな魅力である。必要以上に誇張された部分がないのも素晴らしい特徴だが、今回の新作も皆様のご期待に充分にお応えできる作品である。
 シューマンがピアノをさらい過ぎて指を痛めたという話は有名だが、この協奏曲からは、そのような危険な箇所は見つからない。冒頭から、いきなり華やかにピアノが登場すると作曲者の自信に満ちた意欲が、ひしひしと伝わって来る。第2楽章のピアノとオーケストラの親密な対話も、前例のない美しさであるし、終曲の躍動感も比べ物がない。
 ブラームスは、ベートーヴェンの直系の後継者であることを望むあまり、交響曲と名付けた作品を世に出すことに極端に慎重で、他の作曲家たちだったら当然「交響曲」と名付けたであろう重厚な作品に「セレナード」と銘打った。しかも、2曲も。
 交響曲第3番は、後世ブラームスの「田園」交響曲だ、などと言われることもあるが、この作品の終結部を華やかに、いわば「盛り上げ」ないで終わらせたことは、私は、並々ならぬ自信の現れだと見ている。しんみりと、じっくり聴く人に語りかけるのだが、その内容は豊かさに溢れている。
 こう見てくると、この曲目はオーケストラの表現力が厳しく試されるな、と改めて感じるが、現在の私たちの全てを注いで充実した演奏を実現したい。
 
 
大阪交響楽団 ミュージック・アドバイザー
外 山 雄 三
 
外山雄三写真 提供:大阪国際フェスティバル

 
                 
            
                                         

 
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