大阪交響楽団 曲目解説 名曲コンサート 2015年度

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2015年度 名曲コンサート 曲目解説

 
 
第87回名曲コンサート   8月22日(土)
高橋 直史
平野 花子

 
珍しい楽器の協奏曲シリーズ ”ハープ”
 
2015年8月22日(土)
昼の部 13時30分/夜の部 17時00分 開演
 


モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調「ハフナー」K.385

 

「できないものは、できません! 僕は適当な仕事をしたくないんです」。17827月、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(175691)は、父レオポルドに宛てて手紙を書きました。ザルツブルク市長の息子ジークムント・ハフナーが貴族に列せられることになり、「祝宴で演奏するセレナードを作曲するように」という父の突然の言いつけに対する、多忙を極めていた息子の本音でした。しかし結局、書けた楽章からザルツブルクへと郵送し、8月初旬に全曲を完成。そして、翌年3月には4つの楽章を選び、フルートとクラリネットを加えて、「交響曲」としてウィーンで披露しました。2オクターヴの跳躍に始まる、「情熱的に」のアレグロに、平和なアンダンテ、優美なメヌエット、スリリングなプレストが続きます。 

 

 

 

ヘンデル:ハープ協奏曲 作品4-6 変ロ長調 HWV294

 

 「珍しい楽器の協奏曲」シリーズの第2弾は、ハープ。美しい独特の音色で、ソロでも、オーケストラの中にあっても存在感を示しますが、協奏曲のソリストとなる機会は、そう多くはありません。そんな中、ロンドンで活躍したゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(16851759)による当作は、「史上初めてのハープ協奏曲」とされ、貴重なレパートリーとなっています。17363月にオード(頌歌)「アレグザンダーの饗宴」を初演するのに際し、幕間での演奏のために作曲、2年後にオルガン協奏曲へも編曲されています。爽やかな風が渡るようなアンダンテ・アレグロ、内省的なラルゲット、喜ばしいアレグロ・モデラートの全3楽章。俊英・平野花子さんの美しい音色で楽しみましょう。 

 

 

 

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」作品26

 

 20歳を迎えたフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(180947)1829年、ピアノ演奏と指揮のためにイギリスへ招かれた折り、スコットランド北西部にあるヘブリディーズ諸島スタファ島を訪問。激しい波音がこだまするフィンガルの洞窟を訪れ、ライプツィヒにいる姉ファニーに宛てて「どれだけ感動したか、分かってもらえるよう、頭に浮かんだものを届けます」との言葉と共に、この序曲の主題を書きつけた手紙を送りました。作品はいったん完成した後に改訂し、1833年に今の形に。風景画の達人としても知られたメンデルスゾーンだけに、見事な音画に仕上がっています。

 

 

 

モーツァルト:交響曲 第38番 ニ長調「プラハ」K.504

 

 「当地で上演した『フィガロの結婚』は大成功でした。作曲者自らの指揮で、ぜひ再演を願えませんか」。178212月初旬、プラハから一通の招待状を受け取ったモーツァルト。妻コンスタンツェと共に、翌年111日に同地へ到着し、「フィガロ」上演前の19日に開かれた演奏会で、新作交響曲を披露しました。堂々たるアダージョの序奏を伴う流麗なアレグロ、夢見る甘さと力強さが交錯するアンダンテ、畳み掛けるようなプレストの全3楽章で構成。初演地にちなんで「プラハ」と呼ばれています。実は当曲、プラハ訪問を決めた後に用意したのではなく、「フィガロ」と併行して既に完成されていたため、最終楽章に有名な二重唱「早く開けて」と似た旋律が現れるなど、関連性を感じさせます。 

 
 
       (C) 寺西 肇(音楽ジャーナリスト)(無断転載を禁ずる)
 

 

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