大阪交響楽団 2013年度 シェフからのメッセージ

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2013年度 シェフからのメッセージ

 
 
第178回定期演奏会    7月19日(金)
キンボー・イシイ=エトウ
キンボー・イシイ=エトウ
キンボー・イシイ=エトウ

 

≪意外? 案外! 想定外。≫

2013年7月19日(金)19時00分開演

 

 今回はプーランク没後50年ということで、シンフォニエッタをメインにもってきました。ボクはこの作品を10年ほど前まではよく欧米のオーケストラで振っていましたが、日本での指揮は初めてになります。とにかく軽妙かつ品のある旋律と、ユーモアに富んだリズム、アイロニーたっぷりでお茶目なハーモニーと、どれをとってもお洒落でエスプリ溢れる愛すべき作品です。久しぶりにこの曲を演奏するので、さらに新しい発見がないかとワクワクしてしまいます。このプーランクですが、1922年にバルトークとも会っています。

 ということで、ボクの“バルトーク・シリーズ”の方ですが、今年はヴィオラ協奏曲を取り上げました。今回のソリストである清水直子さんの希望もあって、通常演奏されるSerly版ではなく、新たに改訂されたデラマジョーレ版を今定期では演奏します。清水さん曰く「この版の方がヴィオラ独奏パートに関しては難度が高いです。音楽的な難しさはそのままに、テクニック的にも一難去ってまた一難、みたいな・・。そのチャレンジングなところが私は好きで、こちらの版を演奏させていただいています。」とのこと。小節の分割の違いや、音の違いももちろんありますが、平明さを保ちながらも改訂されたオーケストレーションはこちらのほうがやや濃度の高い解釈になっており、地味な差ですがより説得のあるものになっています。清水さんとは、一度この作品をマグデブルグの劇場オーケストラと共演させて頂いたことがあります。この曲を熟知し常にオーケストラ・パートとのコンタクトを絶やさず、音楽そのものを自然体で捕らえる女史の“大人の演奏”に 団員も聴衆も感服していました。彼女の芸術性の高さにはいつも脱帽してしまいます。
 さて、オープニングに持ってきた作曲家のスティーヴン・パウルスですが、最近になってようやくインターネットに情報が載るようになり、アメリカ以外でも注目されるようになってきた作曲家です。450曲以上も作曲した傍ら現代音楽支援活動にもアクティブで横のつながりも多く、現代作曲家の多くに一目おかれた存在です。今回演奏する“スペクトラ”は氏の初期に当たる作品で、“頭”で計算された作風というよりは、本能的に聞こえてくるものを純粋に作品化されて、無調性で斬新なリズムでありながらも、インスピレーション豊富で耳になじみやすい作品になっています。初めてこの作品と出会ったのは、ボクがマネス音楽院在学中に師事していたM.チャーリー先生の薦めで、そのときからこの曲“意外”にいいなぁ、とおもっていました。

 その【意外】性のあるスペクトラ、【案外】聴いてみると好きになる新版のバルトーク、前半の曲目からは少し【想定外】なプーランク。。。そういうことで、【意外?案外!想定外。】という今定期のタイトル。ちょっとした“寄り道”的な定期演奏会でなにか新しい気分になるのも、たまにはいいんじゃないでしょうか?

大阪交響楽団 首席客演指揮者
キンボー・イシイ=エトウ

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