大阪交響楽団 2013年度 シェフからのメッセージ

00735017
 

2013年度 シェフからのメッセージ

 
 
第183回定期演奏会   2月28日(金)
寺岡 清高
寺岡 清高
寺岡 清高

≪マーラーのライヴァル“部下フランツ・シュミット”≫

2014年2月28日(金)19時00分開演

 

 いきなり汚い話ですみませんが、ウィーンの我が家のトイレに、マーラー生誕150年記念展で購入したカレンダーが掛かっております。各月同じレイアウトで、上半分に大きな写真や絵、下半分はその月のマーラー絡みの出来事が書いてある、かなりマニアックな代物です。曜日の記載が無いのをいいことに、毎年繰り返し使用しているのですが、先日用を足している最中に(再び失礼!) その月の写真を何気なく眺めておりました。1900年のパリ万博にウィーンフィルが客演した際の全メンバーの顔写真です。中心に一番大きい音楽監督マーラーの写真、その周りをコンサートマスターのロゼーなど、当時のウィーンフィルのメンバーそれぞれの小さい顔写真が何重かに取り囲んでいます。1900年?それならひょっとして…と思い一生懸命目をこらして小さい顔写真を探したら、右の隅の方に見つけました!当時まだ26歳のチェロ奏者のフランツ・シュミットを。トイレで叫び声を上げて家族から顰蹙をかったのは言うまでもありません。
 マーラー嫌いを公言していた割にはマーラーの影響も十分感じられるシュミットの音楽ですが、最も大きな特徴はオルガンの響きがすることでしょうか。今回採り上げる交響曲第3番は、シューベルト没後100年を記念して開催された作曲コンクール第二位受賞作なので、シューベルト時代の小さい編成で書かれていますが、しっかり「シュミットのオルガンの音」がします。(ちなみにこの時の第1位は児玉監督が以前採り上げたアッテルベリの交響曲第6番。お気付きになった方は相当の大阪響マニアですね (笑)
 もうひとつシュミットの音楽の特徴ですが、彼が毎晩歌劇場でオペラを演奏していたせいか、雰囲気がとてもオペラ的。今回演奏する「ノートル・ダム」は、開始から非常に豪華絢爛、中間部の一番有名な「間奏曲」は、カラヤンが好んで採り上げた美しいメロディの素敵な曲です。
 シュミットは多才でした。今では作曲家としてのみ名前が残っていますが、前述したようにウィーンフィルのチェロ奏者でもあり、なんとその後音楽院(いまの国立音大)ではピアノも教えていました!今回演奏する「変奏曲」の主題は、ベートーヴェンの有名なヴァイオリンソナタ第5番「春」の第3楽章から採られています。「オルガンの音色」と「オペラ的」というシュミットの特徴に、「ピアノの名人芸」が加わった異色のコンチェルトです。ピアニストはおなじみヒンターフーバー氏。現在ウィーンの国立音大でも教えていますので、シュミットの直系の後輩です。
 オール・シュミットの一夜、彼の音楽の魅力を存分にお楽しみ下さい。
 
大阪交響楽団 常任指揮者
寺岡 清高
 
一般社団法人大阪交響楽団
Osaka Symphony Orchestra
〒590-0074
大阪府堺市堺区
北花田口町3-1-15 東洋ビル4F
TEL:072-226-5533
FAX:072-226-5544
 
 
四国支局
〒790-0051
愛媛県松山市生石町
649-11-402
TEL:089-947-4751
FAX:089-934-3577
 
 
201309301658395847.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<<一般社団法人大阪交響楽団>> 〒590-0074 大阪府堺市堺区北花田口町3-1-15 東洋ビル4F TEL:072-226-5533 FAX:072-226-5544