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創立40周年に寄せて

樋口 武男
公益社団法人 大阪交響楽団 理事長
大和ハウス工業株式会社 最高顧問
 
大阪交響楽団は本年創立40周年の節目を迎えることになりました。これもひとえに多くの方々の尊いご支援と献身的なご協力の賜物と心より感謝申し上げます。
そして素晴らしい音楽を創造するために、日々地道な努力を重ねてこられた楽団の皆様にも深甚なる敬意を表します。
楽団創立者の敷島博子氏は残念ながら昨年ご逝去されました。40年前、音大を卒業してもなかなか仕事に就けない音楽家の卵たちのために「オーケストラをつくろう」という一主婦の無謀とも言える志が、当楽団の歴史の始まりでした。
道のりは決して平たんではなかったと思いますが、大義のもと敷島さんはすさまじい迫力で支援者を説得されたそうです。その利他の精神に徐々に共感する方が増えていき楽団の礎となっていきました。
「運」という字は自ら運ぶものと書きます。楽団に「幸運」を呼び込んだのは、かつて創立者たちの血のにじむようなご苦労があったからだと、感謝の気持ちを忘れてはならないと思います。
オーケストラの世界も「本物」しか生き残れない時代となりました。一昨年秋に念願であった公益社団法人化も実現できました。創立40周年を迎え、大阪交響楽団はその音楽性にさらに磨きをかけ、演奏技術を高め、大阪・関西から世界のオーケストラへと進化を続けてくれるものと期待しております。
50年、100年に向けて、引き続き皆さまのご支援ご協力を心よりお願い申し上げます。
 
 
 
永藤 英機
公益社団法人 大阪交響楽団 特別顧問
堺市長
 
この度は、大阪交響楽団創立40周年を迎えられますことを心からお慶び申し上げます。
貴楽団におかれましては、昭和55年に「大阪シンフォニカー」として活動を開始され、定期演奏会のほか、特別演奏会など様々な公演活動をしてこられました。聴衆を熱く感動させるその演奏は、平成21年に文化庁芸術祭賞大賞を受賞されるなど、各方面で「魂の叫び」「情熱の音」と高い評価を得ておられます。
また、質の高い演奏に触れ、音楽への関心とともに豊かな心を育むことを目的に、就学前のお子様から中学生を対象に、芸術体験・鑑賞授業へのご協力をいただくなど、本市の文化芸術の振興に多大なる御貢献をいただいています。改めて感謝を申し上げます。
昨年は、堺の新しい芸術文化の殿堂となる「フェニーチェ堺」のオープンを記念し、貴楽団には「バーンスタイン’s スペシャル・セレクション」と題し、素晴らしい公演を開催していただきました。
今後も堺を代表する文化芸術団体として、市民の皆様に芸術鑑賞の機会をご提供いただき、多くの観客の皆様を魅了し、感動を与えていただきたいと思います。
結びにあたりまして、大阪交響楽団の更なる飛躍及び、団員の皆様の益々のご活躍とご健勝を心からお祈り申し上げましてお祝いの言葉といたします。
 
 
 
佐藤 隆文
公益社団法人 日本オーケストラ連盟 理事長
 
大阪交響楽団の創立40周年を心よりお慶び申し上げます。
貴楽団創設の1980年から、時代は昭和と平成を経て令和に入りました。この間わが国は、バブル経済の崩壊、阪神淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災などの災禍を経験しましたが、人々の団結と協力で復興を実現してきました。貴楽団も様々なご苦労を乗り越え今日の隆盛を実現されています。
順境にあっても逆境にあっても、変わることのない恵みをもたらしてくれるのが音楽だと思います。良い音楽は、われわれの澱んだ気持ちを目覚めさせ、喜びの機会に嬉しさを増幅し、不安に揺らぐ心を静め、悲しみに沈む魂に癒しをもたらしてくれます。とりわけ音楽の醍醐味は生演奏にあると思います。同じ空間にあって演奏者と聴衆が豊かな響きの中で一体化し、感動を共有できるのは素晴らしいことです。
音楽は人の心に直接働きかけます。世の中の雰囲気が委縮しているときにも、そこに潤いをもたらすことができるのではないでしょうか。その価値は、逆境でこそ強く感じられるものかもしれません。当面はコロナ・ウィルスの感染防止に最良の努力を払いつつも、音楽ファンのニーズに応えるという大きな使命を変わることなく果たしていって頂きたいと思います。
大阪交響楽団の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
 
公益社団法人大阪交響楽団
Osaka Symphony Orchestra
〒590-0074
大阪府堺市堺区
北花田口町3-1-15 東洋ビル4F
TEL:072-226-5533
FAX:072-226-5544
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