大阪交響楽団 2017年度名曲コンサート シェフからのメッセージ

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2018「名曲」シェフからのメッセージ

 
 
第102回名曲コンサート 7月7日(土)
外山 雄三
外山 雄三
外山 雄三

“ロシア・ロマン派音楽の系譜 Vol.2”

 

2018年7月7日(土)

 昼の部13時30分開演/夜の部17時00分開演

 

 

 「ロシア・ロマン派」と言われても、はっきりとそれは何なのか、いつ頃の時代のことなのか、どんな人がその時代を代表するのかを答えることは容易ではない、と思ってしまうのは私が不勉強なせいでもあろう。もちろん、チャイコフスキーの名前も真っ先に思い出すが、同時に彼が西ヨーロッパの文化の影響を大きく受けて、「ロシア風」ではないと思われていた時代があったことも思い出す。しかし、現在の私たちにとってチャイコフスキーは「ロシアの魂」のような存在である。どこを、どう切り取っても「ロシア」そのものに思える。彼が活躍していた時代は、ロシアの知識人社会はロシア語を野卑な言葉だと考えてフランス語を日常語としていたことは有名だし、だからチャイコフスキーの主要な作品の題名もフランス語で表記されているものが多い。にもかかわらずチャイコフスキーの音楽は隅々までロシアそのものである。ロシアの大地に根ざしている、と言える作品の代表としてチャイコフスキーを挙げることに反対する理由は見つからない。交響曲第6番「悲愴」の第4楽章は「ロシアの悲歌」と思ってもよい、と私は考える。チャイコフスキーの時代のロシア、と思うのではなくて、ロシアという存在、その風土、民族、精神、思考・・・、などなど、その一番深いところにある「魂」の悲歌だと思うことは、間違った認識とは言えないはずである。
 ムソルグスキーがオペラ「ボリス・ゴドゥノフ」で描き出した、動かし難く、限りなく深く、重い「ロシアの魂」は、人間という存在の証明として私たちに迫る。
 ボロディンはあまりに豊かな発想に、それを楽譜に書き留める技術は追いつかなかったようだが私たちは幸いにも、リムスキー・コルサコフの溢れるような才能の助けを借りて、その美しい情景に接することができる。
 「シェエラザード」は現在も世界中のオペラ・ハウスのバレエの人気演目の筆頭である、今後もそれは変わらないだろう。何しろ傑作揃いである。どうぞ、ごゆっくりお楽しみいただきたい。
 

 

大阪交響楽団 ミュージック・アドバイザー 外山雄三                      

 

外山雄三写真 撮影:三浦興一

 

 

 
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