大阪交響楽団 2017年度定期演奏会 シェフからのメッセージ

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2018「定期」シェフからのメッセージ

 
 
第217回定期演奏会   4月27日(金)
寺岡 清高
寺岡 清高
寺岡 清高

 

2018年4月27日(金)19時00分開演

 

2016~2018年度全6回シリーズ
ウィーン世紀末のルーツ
~フックスとブラームスから始まる系譜(5)

 

 

 「ウィーン世紀末のルーツ〜フックスとブラームスから始まる系譜」シリーズ第5回のメインは、シェーンベルクの交響詩「ペレアスとメリザンド」。この曲は、シリーズ第2回で採り上げたツェムリンスキーの交響詩「人魚姫」と同じ日に初演されました。初演時は「ペレアスとメリザンド」の衝撃で「人魚姫」が霞んでしまったとか。元々アマチュア音楽家で、ブラームスに私淑していたシェーンベルクが唯一作曲を習ったのが、フックス門下のツェムリンスキー。師匠を食ってしまうあたり、さすが音楽史に名前を残すだけあります。
 衝撃と書きましたが、確かにこの曲は、誰もが聴きやすいと感じるものではないと思います。話は突然変わりますが、ベートーヴェンの代表作の一つに「田園交響曲」があります。この曲は描写音楽に見えるかも知れませんが、作曲家の主眼は、人間の感情におかれています。「田舎に着いた時の晴れやかな気持ち」や「嵐の去った後にわき起こる(大自然や創造主に対する)感謝の気持ち」等々。音楽には、言葉にするには不向きなものを、代弁する力が備わっている、ということでしょうか。シェーンベルクに「ペレアスとメリザンド」を作曲するよう勧めた(ただしオペラとして)のはR. シュトラウスですが、彼の「家庭交響曲」は、「田園交響曲」をお手本にしているように感じられます。題材は異なりますが、一見シュトラウス一家の日常を描写しているようでいて、実際に描かれているのは家族それぞれの内面感情です。回り道をしましたが、「ペレアスとメリザンド」でシェーンベルクが取り組んだのも、この人間の内面感情なのです。曲目解説に記載されたあらすじを読み、大枠を理解した上で聴きながら、どうぞ皆さんの想像力を働かせてみて下さい。世紀末ウィーン特有のむせ返るような音響を楽しむだけでなく、この曲の鑑賞には、聴く側からの少し能動的なアプローチが相応しいと思います。
 前半は、フックスのセレナーデの流れをくむシュレーカーの美しい「間奏曲」と、左手のピアニスト、ヴィトゲンシュタインの数ある委嘱協奏曲の中で、真っ先に依頼されたコルンゴルトによる「左手のためのピアノ協奏曲」。久しぶりの登場となる、ヒンターフーバー氏のソロに乞うご期待。

 
 
大阪交響楽団 常任指揮者
寺岡清高
 
 

寺岡清高写真:(c)木村 護

 

 

            
 

 

 
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