豊嶋泰嗣のモーツァルト
モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲全曲演奏シリーズVol.2
2017年8月26日(土)
昼の部13時30分開演/夜の部17時00分開演
昨年の1番2番5番に続き本日は3番4番そして協奏交響曲を演奏いたします。
どれも名曲ですが、最後の協奏交響曲は変ホ長調というモーツァルトの中でも特別な調性で書かれている名曲です。
晩年の作品の魔笛や弦楽三重奏曲にも変ホ長調が使われていてフリーメイソンの思想とも関連づけられていますが、そういうことを考慮しなくても誰もがこの曲に魅了されることでしょう。
元々この曲のスコアにはヴィオラソロパートがニ長調で書かれており、変ホ長調という調性が弦楽器奏者にとって弾きにくい調性であることを知っていて(開放弦が使えない)モーツァルトがヴィオラソロパートをニ長調(半音高く調弦して弾く)で書いたのか定かではありませんが、ニ長調だと運指の点で弾きやすくはなるものの半音高く調弦することで楽器に張力の負担がかかり鳴りにくくなるという一長一短の選択になります。
今回私は調弦はそのままで変ホ長調で演奏いたします。
ヴィオラのソロ楽器としての魅力をお楽しみいただけたらと思います。
豊嶋泰嗣