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インタビュー ウラジミール・スミコフスキー(ヴィオラ副首席奏者)
2016-11-01
ヴィオラ副首席奏者
ウラジミール・スミコフスキー

— 音楽を始めたのは。そしてヴィオラという楽器について教えてください。
 
生まれ故郷のウクライナのオデッサにあるオペラハウスで、5歳から少年合唱団に所属して歌っていました。男の子には変声期があるので、ヴァイオリンを始めることになったのが8歳の時です。その後、サンクトペテルブルクの近くのプスコフで音楽大学に入って、ヴァイオリンとサクソフォンを専攻しました。大学の4年の時にヴィオラに転向します。さらにコンセルヴァトワール(ウファ国立芸術院)で学んだ後に、オーケストラに所属したのです。私は深く甘いヴィオラの音が好きですが、とても難しい楽器です。重さがあることに加えて、ヴァイオリンと比べると弦の圧力が強いのです。そして本来のヴィオラの音域を出すためには、楽器の大きさが47cmぐらいは必要なのですが、これでは大きすぎて誰も弾けません。今はほとんど39cmほどの楽器を皆さん使っていて、これではあまりきれいな音が出ないのです。私の楽器は42cmあります。
 
— 日本に来られたきっかけは。そして日本人が奏でる音楽を、どのように感じますか。
 
ノヴォシビルスクの音楽大学の教授の紹介でした。1年間だけのつもりだったのですが、日本で妻となる人に出会ってしまって、もう23年になりました。ロシアと違って、日本の音楽環境の弱いところは子供たちのための音楽学校がないところです。日本人は楽器を弾くテクニックは素晴らしいのに、音楽が豊かではない。例えば多くの日本人の指揮者は、今取り組んでいる作品が何のために創られたのかという話を練習でほとんどしません。音のイメージが貧弱なのです。でも日本のお客様のことはとても好きです。毎回これだけ沢山の人が演奏会に足を運ぶということに驚きます。でももう少し音楽に厳しくなって欲しい。日本の聴衆は優しいですね。
 

— 20年以上日本のオーケストラで弾いてきてどんなことを感じますか。
 
日本のオーケストラはどこも同じキャラクターを持っているように思います。一人一人のテクニックは本当に素晴らしいんですが、どんな音楽をしても一緒になってしまうのです。チャイコフスキーにはチャイコフスキーの、ベートーヴェンにはベートーヴェンのスタイルがあるはずです。セクションでの練習もしないといけないと思います。ロシアでは弦楽器を1プルトごとに弾かせたりもするんですよ。練習の方法も違いますね。そして、日本人はメロディを歌わせるのは上手なのに、伴奏が機械的で大きすぎるように思います。どの音符も同じように弾いてしまうんです。C.P.E.バッハの「あなた自身が音楽に感動しなければ、聴き手を感動させることはできないだろう」という言葉を、同僚たちにはぜひ心に留めていてほしいと願っています。
 
ウラジミール・スミコフスキー 写真:(C)飯島 隆
 
聞き手/小味渕彦之(音楽学・音楽評論)
 
~プログラムマガジン2016年度11・12月号掲載~
 
 
 
 
 
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