大阪交響楽団 2016年度 シェフからのメッセージ

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2016「名曲」シェフからのメッセージ

 
 
第92回名曲コンサート  8月27日(土)
外山 雄三
外山 雄三
外山 雄三

≪ロシア・ロマン派音楽の系譜≫

 

2016年8月27日(土)

 昼の部13時30分開演/夜の部17時00分開演

 

 「ルスランとリュドミラ」序曲を、素晴らしく輝かしく、たくましく、変幻自在な音で、しかも、信じられないような速いテンポで演奏したロシアのオーケストラを聴いたのは、戦争後何年か経った東京である。本当はこういうものだったのかと思ったが、当時のロシアのオーケストラは競ってテンポの速い演奏をしていた。それは高名な指揮者エフゲニ・ムラヴィンスキーの影響も大きかったようである。
  ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」は世界中で愛されている名曲だが、第一楽章の冒頭は、いきなりオーケストラ無しのピアノ独奏、しかも静かな和音の連続で始まる。1952年4月のN響「定期」でレオニード・クロイツァーがこの曲を弾いているが、当時のN響練習所は東京・荏原の元自動車修理工場跡、ピアノは使い古した小型のグランドピアノ、きちんと調律できていたのかどうか。そのピアノでクロイツァーが弾き始めるとN響の音楽家たち全員が文字通り背筋を伸ばし姿勢を正して、その美しい音に耳を澄ました。普段練習に使っている、あのボロ・ピアノから、こんなにも美しい音が・・・。ラフマニノフがここに居る。奇跡を目の当たりにしている思いであった。
  ヨーロッパのオペラ・ハウスでもバレエはオペラに比べて、やや軽んじられる傾向を完全には否定できない。その中でチャイコフスキーの「白鳥の湖」と「くるみ割り人形」は別格で、音楽的にも全く無駄がなく、しかもチャイコフスキーがバレエを熟知していたのではないか、という説もあるようである。バレエといえばパリか、レニングラードか、という言い方もあるようだが、もちろんロンドンやニューヨークも無視できないだろう。その中でアルメニア出身のハチャトゥリアンが存分に故郷の素材、特徴、色彩を生かして作曲した多数の作品の中でも、このバレエ音楽「ガイーヌ」は突出している。激しいリズムと打楽器の多用、民謡風な旋律の豊かさ、静と動の対照の妙、その魅力は尽きない。

 

         大阪交響楽団 ミュージック・アドバイザー 外山雄三                      

 

外山雄三写真 提供:大阪国際フェスティバル

 

 

 
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