00600359
 

2016「定期」シェフからのメッセージ

 
 
第208回定期演奏会    2月22日(水)
外山 雄三
外山 雄三
外山 雄三

2017年2月22日(水)19時00分開演
 
 オーケストラの序奏なしで、いきなりピアノ独奏から始まる「ピアノ協奏曲」は、この作品以前には存在しなかった筈である。ハイドン、モーツァルトの直接の後継者として、つまり、古典からロマン派への橋渡しという、限りなく困難な役割を背負ったベートーヴェンが、当時の習慣として作曲者が独奏者を務める協奏曲で、冒頭から強烈に自己主張し、全く新しい音楽を示そうとしたのだ、と私は考えている。私たちの知っている5曲のピアノ協奏曲を作曲順に辿ると、みごとに形式も内容も、はっきり変化し、充実していくのが判る。言葉で言うのは簡単だが、そんなことを実現することは多分、ベートーヴェンでなければ出来る筈もない。伝説の巨匠アルトゥール・シュナーベルは特に戦前の日本で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲のレコードが、今で言うベストセラーのように沢山売れて、それは世界的にも有名だったそうだが、そのシュナーベルの作品は非常に前衛的なもので、12音技法を先取りしたような部分もあると聞いたことがある。横山幸雄さんも多忙な演奏活動の傍ら、作曲にも精力的に取り組んでおられると聞いている。オーケストラのための作品があったら、ぜひ演奏してみたい。
  チャイコフスキーの交響曲は「交響曲マンフレッド」を除いて番号付きのものが6曲。幸いにも私はその6曲全部を演奏したことがあるが、それぞれ充分魅力的であることは言うまでもない。特に4番、5番、6番の充実度は、一分の隙もないと言えるほどで、この第6番は発想の大胆さ —第1楽章冒頭の持続する弦楽器最低音に導かれて現れるファゴット独奏という発想、第2楽章の5拍子という設定、第3楽章は行進曲を装った激烈なスケルツォ、そして第4楽章が深々とした悲歌。フィナーレは華やかに輝かしい結尾部、という「常識」を破って、本当の悲しみが繰り広げられる。
 
 
大阪交響楽団 ミュージック・アドバイザー 
外山雄三
 
 
 
 
一般社団法人大阪交響楽団
Osaka Symphony Orchestra
〒590-0074
大阪府堺市堺区
北花田口町3-1-15 東洋ビル4F
TEL:072-226-5533
FAX:072-226-5544
 
 
四国支局
〒790-0051
愛媛県松山市生石町
649-11-402
TEL:089-947-4751
FAX:089-934-3577
 
 
201309301658395847.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<<一般社団法人大阪交響楽団>> 〒590-0074 大阪府堺市堺区北花田口町3-1-15 東洋ビル4F TEL:072-226-5533 FAX:072-226-5544