第201回 定期演奏会
ピ ア ノ:林 澄子
(ギトリスやルイサダに薫陶を受け、“ブーケ名誉賞”を受賞)
メンデルスゾーン
:序曲「美しいメルジーネの物語」 作品32
:ヴァイオリンとピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調
:交響曲 第3番 イ短調 作品56 「スコットランド」
第202回 定期演奏会
(諏訪交響楽団創立90周年記念委嘱作品)
プ-ランク:バレエ組曲「模範的な動物たち」
ベ-ト-ヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
次にプーランクのバレエ組曲「模範的な動物たち」。詩人ラ・フォンテーヌの「寓話」からテキストが取られた物語で、プーランクは音楽で更に創造的な世界を描きあげています。
メインはベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。言わずと知れた『名曲中の名曲』を、巨匠外山がどのように料理するかが聴きものです。
第203回 定期演奏会
マーラー :リュッケルトの詩による5つの歌曲
助成:公益財団法人アフィニス文化財団
「音楽文化の担い手としてのプロ・オーケストラが主催する、
わが国ならびに各楽団が活動の重点を置いている地域に
とって意義がある企画」 として選ばれました。
大作曲家以外にも光をあてれば、音楽史のこまやかな姿が見えてくるはず。とはいえ、それを体系的・継続的に示す者は少ない。寺岡清高と大阪交響楽団はそんな稀有な存在だ。ブラームスが絶賛したフックスは、のちにマーラーや、シェーンベルクの盟友ツェムリンスキーを育てた。そしてマーラーは、次世代の才能コルンゴルトを見いだした―――いまだ知られざる「ウィーン」の音世界が、ライヴの場で、演奏者・聴衆の双方に共有される意義を大としたい。
舩木 篤也(アフィニス文化財団 オーケストラ助成委員)
第204回 定期演奏会
リスト :ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
プロコフィエフ:交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
第205回 定期演奏会
:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
:交響曲第5番 ニ短調 作品47 「革命」
2曲目はヴァイオリン協奏曲第1番。いわゆる「ジダーノフ批判」の時期に生まれたもので、彼は国家のために愛国的作品を書きながら、ひそかに自身の芸術的信念に従った作品を書くという『二重生活』を送るようになり、この曲は後者の代表作です。
メインは交響曲第5番「革命」。作曲家の15ある交響曲の中でも最も有名かつ傑作を、巨匠外山のタクトが鮮やかにこの曲を紡いでいくことでしょう。
NHK-FM「ブラボー!オーケストラ」で2週にわたり放送される予定です。
交響曲 第5番 ニ短調 作品47 「革命」
※いずれも放送日時は予定です。
第206回 定期演奏会
ツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」
助成:公益財団法人アフィニス文化財団
「音楽文化の担い手としてのプロ・オーケストラが主催する、
わが国ならびに各楽団が活動の重点を置いている地域に
とって意義がある企画」 として選ばれました。
大 作曲家以外にも光をあてれば、音楽史のこまやかな姿が見えてくるはず。とはいえ、それを体系的・継続的に示す者は少ない。寺岡清高と大阪交響楽団はそんな 稀有な存在だ。ブラームスが絶賛したフックスは、のちにマーラーや、シェーンベルクの盟友ツェムリンスキーを育てた。そしてマーラーは、次世代の才能コル ンゴルトを見いだした―――いまだ知られざる「ウィーン」の音世界が、ライヴの場で、演奏者・聴衆の双方に共有される意義を大としたい。
舩木 篤也(アフィニス文化財団 オーケストラ助成委員)
メインのツェムリンスキーは、幼いコルンゴルトをマーラーの勧めで教えた人物で、この交響詩「人魚姫」はアンデルセンのおとぎ話を下敷きに作曲されたものの、もう1楽章追加して「交響曲化」を試みたことや、ツェムリンスキーの亡命によって楽譜の存在もうやむやになり、以後80年も『埋もれた作品』として知られたものです。
第207回 定期演奏会
酒井 健治:ヴァイオリン協奏曲「G線上で」(2011/2015)
(第23回芥川作曲賞受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品)
第208回 定期演奏会
ピアノ : 横山 幸雄
(常に音楽界をリードするトップ・アーティスト)
チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
後半は一転してチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。チャイコフスキーをして、「自分の全作品中、最良のもの」と公言するほどの自信作であり、名曲中の名曲として名高い曲であることは言うまでもありません。外山&大阪響のコンビでは2009年以来の「悲愴」を、外山はどのように我々に魅せてくれるのかが注目です!