大阪交響楽団 曲目解説 名曲コンサート 2015年度

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2015年度 名曲コンサート 曲目解説

 
 
第89回名曲コンサート   1月11日(月・祝)
大井 剛史
三浦 一馬

珍しい楽器の協奏曲シリーズ “バンドネオン”
 
2016年1月11日(月・祝)
昼の部 13時30分/夜の部 17時00分 開演

 

マルケス:ダンソン第2

 現代メキシコの作曲家アルトゥロ・マルケス(1950)が、1994年に発表した彼の代表曲で、「ダンソン・ヌメロ・ドス」の題名でも知られています。「ダンソン」とはキューバ発祥の踊りの音楽で、独特の変拍子が、なぜか郷愁を誘います。 

 

 

ピアソラ:バンドネオン協奏曲

 続いても南米大陸から。「珍しい楽器の協奏曲」シリーズ第4弾で、バンドネオンが登場します。バンドネオンとは、鍵盤ではなく、側面のボタンで操作するアコーディオンの一種。アルゼンチン・タンゴの主役であり、その哀愁漂う音色で聴く者を魅了します。アストル・ピアソラ(192192)は、タンゴにクラシックやジャズの要素を採り込み、芸術の域に高めた立役者。第1楽章では情熱とロマンスが交錯、幻想的な寂寞感が漂う第2楽章を挟んで、最終楽章では再び情熱が疾走し、時に男女の忍び会いを髣髴させる、甘いシーンも登場します。俊英・三浦一馬さんの熱演が、楽しみです。

 

 

J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「ジプシー男爵」序曲

 後半は新年に相応しく、シュトラウス一家を中心とした、ウィーンの調べを愉しみましょう。幕開けは、ヨハン・シュトラウスⅡ世(182599)が、1885年に発表したオペレッタ「ジプシー男爵」からの序曲。ハンガリー豪族の息子が、トルコ総督の娘と身分の違いを乗り越えて結ばれるまでが描かれ、劇中の旋律が散りばめられた序曲には、ハンガリー趣味もふんだんに盛り込まれています。

 

 

ワルツとポルカ

 ウィーン北側の丘陵地帯は“クラップフェン”と呼ばれ、市民の憩いの場です。シュトラウスⅡ世のポルカ「クラップフェンの森」は、自然の中で寛ぐ人々を描写。おや、カッコーの声も聞こえて来ますね。エドゥアルト・シュトラウス(18351916)は、シュトラウスⅡ世と10歳違いの末弟で、作曲家や指揮者、ハープ奏者として活躍。二枚目だったため、“ハンサム・エディ”と呼ばれました。「カルメン・カドリール」は、ビゼーのオペラ「カルメン」から名旋律を集め、パロディ風にまとめたもの。“カドリール(カドリーユ)”とは19世紀フランスで流行した舞曲で、テンポや拍子が異なる5つの部分が連なります。エミール・ワルトトイフェル(18371915)はフランスのワルツ作曲家ですが、その作品は、ウィーンをはじめ全欧州で愛されました。中でも、1882年に書いた「スケートをする人々(スケーターズ・ワルツ)は、最も有名ですね。

さて、シュトラウスⅡ世とすぐ下の弟ヨーゼフ・シュトラウス(182770) 1869年の夏に、ロシア旅行へと出かけました。その時、連弾するうちに生まれたとされるのが、この「ピチカート・ポルカ」。弦楽器奏者は弓を使うことなく、弦をはじいて全曲を演奏します。そして、いわゆる“アウグスライヒ”により、ハンガリー王国が自治権を回復して2周年となる1869年、これを祝って、シュトラウスⅡ世が作曲したのが「ハンガリー万歳」。ハンガリー特有の民俗舞踊風の旋律が折り込まれています。そして、彼が1867年に書いたワルツ「美しく青きドナウ」はもはや、説明の必要はないかも。“オーストリア第2の国歌”と呼ばれるほど、人々から愛されています。

 

     (C) 寺西 肇(音楽ジャーナリスト)(無断転載を禁ずる)

 

 


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