大阪交響楽団 2015年度 シェフからのメッセージ

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2015年度 シェフからのメッセージ

 
 
第196回定期演奏会   9月28日(月)
児玉 宏
児玉 宏
児玉 宏

創立35周年記念≪軌跡①~児玉宏のブルックナー Vol.11~≫

2015年9月28日(月)19時00分開演 

 
音楽の神オルフェオに基づく交響詩「オルフェオ」は、ドラマの内容とは相反して、12曲あるリストの交響詩の中で、最も叙情性豊かな作品の一つです。 鋭い和声感覚と絶妙な管弦楽法を巧みに使い、ドラマの進行と共に変化する登場人物の細かい心理描写が、神話の世界に相応しい素朴なメロディーの流れとなって、紡がれてゆきます。この作品の中にあるリストの和声感覚は、ワーグナーの楽劇「ローエングリン」に通じるものがありますが、この楽劇が、リストが活躍した中部ドイツの都市ワイマールで初演されたことをご存知の方は、「運命の不思議」を思われるのではないでしょうか?
リストと同じようにワイマールで活躍したゲーテの戯曲「ファウスト」は、自分の運命を変えるために悪魔と取引をした男の悲劇。ドイツ音楽界の鬼才ワーグナーが、この題材を使って作曲し、唯一残された作品が「ファウスト」序曲。序曲という名が付けられていますが、実質的には交響詩です。ドラマに登場する主人公たちが持つ固有のテーマが、素晴らしい作曲手腕によって緻密な連携を持ち、作品を盛り上げていきます。悲劇の最後に残ったものは?
最終回を迎えることとなった「ブルックナー・シリーズ」。今回は、未完成で残された最後の交響曲「第9番」を演奏いたします。2005年に偶然始まり、11年間続いたシリーズですが、同じ楽団が同じ指揮者の下で、同じ作曲家の同じ系統の作品を演奏し続けることによって、「楽団の演奏様式」が確立し、「楽団固有の音」が生まれることになったのではないでしょうか?
今晩の演奏会で掲示される<ワーグナーはブルックナーの義理の先生(ブルックナーはワーグナーを師として仰ぎますが、授業は受けていません)>、<リストはワーグナーの義理の父親(コジマ・ワーグナーはリストの娘です)>という「三人の作曲家の軌跡」と同時に、11年間続いた「演奏の軌跡」、そして35年間存続し続けた「楽団の軌跡」を確認して頂けると、「軌跡①」というタイトルに込められた意味をお解かり頂けるのではないでしょうか?
 
11年間、このシリーズを聴き続けて下さった聴衆の皆様に、心からお礼を申し上げます。
                 大阪交響楽団 音楽監督・首席指揮者 児玉 宏
                                         

 
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