大阪交響楽団 2014年度 名曲コンサート 公演批評

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2014年度

 

2014年度 名曲コンサート 公演批評

2014年度 名曲コンサート 公演批評
 
第83回名曲コンサート
第83回 名曲コンサート
第83回 名曲コンサート
第83回 名曲コンサート

“フィンランドからの秋風”
2014年10月4日(土)13時30分/17時00分開演
ザ・シンフォニーホール
 指揮は佐藤俊太郎で、曲目はグリークの「ペール・ギュント」第1組曲、ショパンのピアノ協奏曲第2番、それにシベリウスの交響曲第2番で、「フィンランドからの秋風」と題ししたプログラム。佐藤はイギリスのロンドンに学び、フィンランドのクオピオ交響楽団の首席客演指揮者を務め、ロンドンを本拠地に活動をして来た日本人のホープ。なおショパンの独奏者ショーン・ケナードは、1984年ハワイ生まれの30歳、数々の国際コンクールを制覇して来た、これまた期待の新人ピアニストである。
 ケナードはいわゆるヴィルトゥオーゾ・タイプのテクニシャンではなく、一音一音弱音を大切にして、ほとんどセンティメンタルなまでに、甘美に旋律をうたい上げて行くタイプ。この曲でも取り分け、第2楽章のノクターン風の表現が抜群だった。腕に任せてガンガンというのではなく、デリケートなタッチによる気配りがケナードの美質とみた。ただ佐藤の指揮が通り一遍の伴奏の域を出て、より積極的にケナードと対話が出来ていたら、より一層優れた演奏になったと思う。
 佐藤はシベリウスでは管楽器を増員して、木管はクラリネットを除いて3管、金管もそれぞれ1本ずつ追加していたが、これによって終楽章など輝かしいクライマックスを築いていたが、大阪響の場合は弦のプルトがやや少なめなため、全体のバランス上管楽器が優位になり、いささか騒々しく感じられたのも事実。さらに管楽器と弦楽器が、それぞれ独立したパートのように、アンサンブルを展開したため、各声部がブレンドすることなく、柔らかさや音の奥行きが、十分表現出来ていなかったようにも思われた。彼の指揮ぶりはかなりユニークなもので、指揮棒を持たぬいわゆるストコフスキー・スタイルだったが、グリークの「アニトラの踊り」の終結部など、大阪響との意思の疎通を欠いたところもみられた。しかしこのかなり癖の強い佐藤の棒に、オーケストラは柔軟に追従していたのは褒められていいだろう。(10月4日・ザ・シンフォニーホール)
(C)出谷 啓
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