大阪交響楽団 2014年度 名曲コンサート 公演批評

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2014年度

 

2014年度 名曲コンサート 公演批評

2014年度 名曲コンサート 公演批評
 
第84回名曲コンサート
第84回 名曲コンサート
第84回 名曲コンサート
第84回 名曲コンサート

 
“お菓子の家でクリスマス”
2014年12月6日(土)13時30分/17時00分開演
ザ・シンフォニーホール
 常任指揮者寺岡清高の指揮で、珍しくフンパーディンクのメルヘン・オペラ「ヘンゼルとグレーテル」が、演奏会形式で上演された。
演奏会形式とはいっても、いわゆる棒立ちうたいではなく、ステージには簡単ながらテーブルや、椅子といった小道具が用意され、歌い手たちもコステュームを身につけて演技するという、サーヴィス精神が見受けられた。中村貴志の演出は観衆の目をかなり意識したもので、父親を客席から登場させたり、魔女をオーケストラの中に座らせたり、ホールの空間を利用した動的なステージだったが、それがむしろ奇抜さと同時に、煩わしさをも感じさせたのだった。
 キャストは全体的に凹凸のない、水準の揃ったアンサンブルを聴かせたといえる。中では魔女を演じた竹内直紀が、やや悪乗り気味ながら達者な芝居をみせていた。またタイトルロールの二人、グレーテルの周防彩子は小ぶりながらも、コロラトゥーラの技巧も立派にこなし、ヘンゼルの山田愛子は自然な発声と、音楽の流れに逆らわず寄り添っていたのが、声の力強さの不足を補っていたと思う。声の威力というか、声量で圧倒していたのは、父親役の北川辰彦だっただろう。やや音程的には不安定だったが、そのカンタンテなバリトンヴォイスはやはり魅力的だった。
 今回は大阪響はいわゆるピットに入らず、しかも弦楽器などフル・プルトの編成だっただけに、響きが華やかでゴージャス、ともすれば声を圧する迫力ぶりだったが、指揮者の寺岡は余り抑えることをせず、むしろのびのびとオケを鳴らせた趣向が窺え、もう少し響きを抑えた方が、声楽とのバランス面では、よりナチュラルだったのではないかと思わせた。しかし何はともあれ、日本では滅多に上演されない、クリスマス向きの子供のためのオペラが、これだけの水準で上演されたのを素直に喜びたいと思う。ただし今回の会場では、子供の姿はほとんど見られなかった。(126日・ザ・シンフォニーホール)
                                  (C)出谷 啓
 
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