大阪交響楽団 2013年度 名曲コンサート 公演批評

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2013年度

 

2013年度 名曲コンサート 公演批評

2013年度 名曲コンサート 公演批評
 
第79回名曲コンサート
第79回 名曲コンサート
第79回 名曲コンサート
第79回 名曲コンサート

 
≪ジュピター≫
2013年10月6日(日)13時30分/17時00分開演
ザ・シンフォニーホール
 

 指揮は音楽監督で、ミュンヘン在住の児玉宏。曲目はオール・モーツァルト・プロで、セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ファゴット協奏曲、それに交響曲第41番「ジュピター」という、名曲コンサートらしい3曲が演奏された。なお協奏曲の独奏者には1991年ドイツのシュトゥットガルトに生まれ、先月のミュンヘン国際コンクールで、1位なしの第2位に入賞した、22歳の小山莉絵が凱旋起用された。

 彼女はいかにもコンクール荒らしらしく、強力無双のテクニックの持ち主で、特にファゴット特有のスタッカート奏法に優れ、その歯切れ良く正確この上ない表現力は、最大の武器になっているよう。音色も暖かく丸みを帯びた柔らかさが特色で、その明るく屈託のないステージ・マナーとともに、良きパーソナリティを強く印象付けたのだった。アンコールで吹いたジュナンの「ヴェネツィアの謝肉祭」による変奏曲でも、そのヴィルトゥオーソぶりは見事の一語に尽きた。現在はトロシンゲン音楽大学の3回生ということで、これからの日欧を股にかけての活躍が期待される逸材といえよう。

 セレナード・交響曲とも、いかにも音楽監督の児玉らしい、清潔で格調の高い表現で、久しぶりにこれらの名作の良さを堪能した思いである。弦楽器を大幅に刈り込んだのもプラスに働き、交響曲終楽章のフーガなど、対位法的な線の綾がくっきりと浮き上がり、実に分かり易く明快この上ない快演になっていた。大阪響も客演奏者に頼ることなく、自前のアンサンブルを練り上げることによって、きめの細かな合奏を展開していた。特別個性的な細工したり、演出を加えるようなこともなく、作品をして語らしめる正統派の行き方で、聴く者を納得させてしまうのは、やはり音楽監督児玉の実力の賜物というしかないだろう。いかにも名曲コンサートらしい、充実した演奏会だったといえる。

 

 

 

(C)出谷 啓
 
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