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2014年度

 

2014年度 定期演奏会 公演批評

2014年度 定期演奏会 公演批評
 
第185回 定期演奏会
第185回 定期演奏会
第185回 定期演奏会
曲目
第185回 定期演奏会

 シェイクスピア生誕450年記念【オセロー】
≪自然・人生・愛~マーラーとそのライヴァルたち①≫
 
2014年4月24日(木)19時00分開演 ザ・シンフォニーホール 
 
 4月から始まる2014年度の最初の定期演奏会である。今年はシェイクスピアの生誕450年に当たる年ということで、今年度の定期演奏会はすべて、プログラムにシェイクスピアの作品に因んだ曲を含むということになっている。今回は、常任指揮者の寺岡清高が二年で全4回の「マーラーとそのライヴァルたち」というシリーズの第1回目にも当たり、プログラミングにずいぶんと制約が付く感じだが、意外とすっきりとしたプログラムになっている。つまり、マーラーと同郷で世代は少し違うが同時代を生きたドヴォルザークの作品だけでまとめており、しかも前半に演奏された序曲3部作の中に「オセロー」が入っているという仕掛けである。 ドヴォルザークの晩年近くに書かれた、一般に序曲3部作と呼ばれることが多いが、一種の組曲のようにまとめられた「自然と人生と愛」は、「自然の中で」「謝肉祭」「オセロー」と題された3曲の序曲からなる。これが前半のプログラムで、寺岡がプレ・トークで語った意図に応じて、曲間の拍手は無しで続けて演奏された。これは3つの序曲が強く関連をもって書かれていることを実感するのに、有意義であったと言っておこう。そして後半は交響曲第7番が置かれていた。すっきりと言えばすっきりとしたプログラムだが、何故か客席はいつもより空席が目立った。大阪響の定期は、聞いたことも無いような珍しい作曲家の作品がプログラムに載ると多くの聴衆を集めるが、有名な作曲家のあまり有名ではない曲が並ぶと、あまり興味を持ってもらえないという不思議な現象が起きるようだ。今回のプログラムの中では、単独で演奏される機会がいくらかはある序曲「謝肉祭」が最も広く知られている曲だろうか。交響曲第7番は第8番や第9番に比べると相当知名度は落ちるだろう。 とは言え、演奏はなかなかの力演に終始した。いつものことと言っては何だが、最初の序曲「自然の中で」の演奏開始後しばらくは、アンサンブルのまとまりが少し雑な印象があったのだが、曲が進むほどに改善され、中程からはしっかりとしたアンサンブルになった。ただし、この後に続く「謝肉祭」や「オセロー」にも共通するのだが、かっちりとまとめ上げて曲の姿を明快に示したという点では十分に評価できる内容だったものの、すべてにおいて几帳面さが前面に出て、もう少し自在な伸縮や繊細なニュアンスが欲しいと感じられたところが多かったのが残念。また、しっかりとオーケストラを鳴らして、ダイナミックな表現を目指している点も、基本を押さえたという意味では立派だったが、いささか鳴らし過ぎの感もあり、ドヴォルザークにはもっとふくよかな響きがふさわしいのではないかと思えるところも多々あった。そしてもうひとつ。ドヴォルザークの音楽の魅力のひとつであるリズムの面白さを生かすのは、なかなかに難しいということも実感させられた。これらはすべて交響曲第7番の演奏についても言えることである。なかなかの熱演ではあったが、強く心に残るほどの感銘は与えられなかった。
 
(4月24日・ザ・シンフォニホール)  
                                                                              (C)福本 健
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